小高い丘、オレンジ色の屋根の家、石畳の坂道。ドウロ川の対岸に広がる街並みもキキの住んでいた「海に浮かぶ街」そのもの!
ジブリの公式サイトでは、スウェーデンのストックホルムやバルト海のゴトランド島ヴィスビーの街が「大いに参考にした場所」として発表されていますが、おそらくこの街もロケハンしたのでは?と思わずにいられないほど“魔女宅”的な世界が広がっています。
街の絶景スポット「ドンルイス・一世橋」
ポルト中心地には、世界遺産にも登録されている歴史地区があり見所が満載。川に隔たれた2つの街を結ぶ「ドンルイス・一世橋」は、ポルトの街を一望できる絶景スポット。二重構造の橋の上層はメトロ、下層は車が走っていて、どちらも歩いて渡ることができます。高所かつ、真横をメトロが走る迫力もスリリング!
橋のふもとの川沿いにはレストランやバーが並び、開放的なテラス席でランチやディナーを楽しむ人たちで大にぎわい。川を行き来する遊覧船を眺めながらランチを楽しんだり、夜はライトアップされたドンルイス・一世橋や対岸の街の夜景を眺めたり、素敵な景色にどっぷり浸りながら過ごす時間は至福そのもの。
素敵なアズレージョが街のそこかしこに!
ポルトの古い街並みを彩るのが、アズレージョという彩色タイルで装飾された家や建物たち。なかでも、旧市街を一望できる丘の上に建つポルト大聖堂の回廊や、サン・ベント駅のアズレージョの美しさは圧巻。この壮大な絵画は、何枚ものタイルから創られています。
さらに街中にはカラフルで様々な色・柄のアズレージョの家が立ち並び、あてもなくぶらぶら歩いているだけで楽しい気分になります。どこを切り取っても絵になるかわいい風景の連続に、シャッターを切る手が止まりません。
ポルト随一の高さを誇る「クレリゴスの塔」
観光客に人気の観光スポットが、ポルト随一の高さを誇る「クレリゴスの塔」。イタリア人建築家ニコラウ・ナゾーニによって1749年に完成したバロック様式の教会(塔は1763年完成)です。
展望台(といってもかなり狭い)からは、大聖堂やドウロ川なども見渡せ、ドンルイス・一世橋からとはまた異なる眺望が楽しめます。
フォトジェニックな“世界で最も美しい図書館”
そこから歩いて行ける距離にある、“世界で最も美しい本屋”と称される「レロ・エ・イルマオン」もぜひ立ち寄りたい場所のひとつ。1869年の老舗書店を一躍有名にしたのが、世界的人気の映画『ハリー・ポッター』。作者のJ.K.ローリングはポルトで英語教師をしていたことがあり、作中に登場するフローリッシュ アンド ブロッツ書店のイメージはレロ・エ・イルマオンをヒントにしたそう。中央にある階段のデザインやアールデコ様式の内装が素敵で、インスタ目的で訪れる客で店の外には長蛇の列が…!
ポルトガルは絶品の海鮮料理だらけ!
旅のお楽しみといえば食事。海と山の幸に恵まれたポルトガルは、素材を活かしたシンプルでおいしい料理がいっぱい。代表的なものがバカリャウ(干しダラ)を使った料理で、大衆店から高級レストランまで、様々なバカリャウ料理が味わえます。アサリやタコ、イワシなど日本でもおなじみの海鮮類を使った料理も充実していて、日本人の舌に合うものが多いのもうれしいかぎり。
(写真提供/トリップアドバイザー)
さらにこの土地ならではの食事を楽しみたいなら、ぜひ地元の人たちの台所「ボリャオン市場」へ。ポルトの公設市場で、魚屋、肉屋、八百屋、果物屋、花屋、おみやげ屋、パン屋など、あらゆるお店が揃っていて、地元民たちの日常風景をのぞけます。カフェや大衆的なレストランもあり、お茶をしたりランチを取るのに最適。ワインも安く、昼から一杯どころかボトルを開けているテーブルも珍しくありません。このラフで陽気な雰囲気も和みます。
食事でひとつ心得ておきたいのが、ポルトガルのカフェやレストランは全体的に料理のサーブが遅いということ。「もしかしてオーダー入ってないのかな?」と心配になるほど、なかなか料理が運ばれないこともしばしば。
ポルトガル人はおっとりした気質の人が多く、お店のサービスにおいても“ポルトガル時間”が流れていると肝に銘じましょう。その後のスケジュールが狂わないように、食事の時間はあらかじめ長めに設定しておくといいかもしれません。
ポルトは街全体が絵画のように美しく、どこか懐かしくいい意味で垢抜けていない雰囲気も、旅する人の心をほっと和ませてくれます。そして、おっとりとしていて親切な国民性も魅力。
坂道の上り下りで1日歩くとへとへとですが、その疲れをも癒す風景にたくさん出会えるはず。くれぐれも足元はスニーカーかローヒール靴を忘れずに!
